実際の譲渡価格は交渉による合意

6-8-2018

「企業価値の評価=譲渡価格とは限らない」ことは覚えておきましょう。譲渡価格とは、売り手と買い手の交渉によって最終的に決められる価格です。
①企業価値の算定、②売り手と買い手による交渉、③最終合意による価格の決定、という過程を踏んで決められるのが一般的です。売り手としては、最低でもこれくらいでは売りたいなどの希望売却価格があるでしょうし、買い手は投資額の回収などを念頭においた購入価格を提示するでしょう。売り手と買い手が合意に至らなければ、M&Aは成立しません。企業価値の評価額は譲渡価格を決める1つの目安として有効ではあるものの、最終的には、売り手企業の成長性や競合相手の有無、買い手企業の資産状況、M&Aに対する双方企業の緊急度や重要度などによって大きく変わってくることも多いようです。

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